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勉強には好奇心が必要ですね

 人はだれでも、幼いころは「なぜ」「何」と、あらゆることに興味をもち、好奇心いっぱいで いろんな質問を大人にぶつけますが、いつごろからそうしたあらゆるものに対する好奇心をなくしていくのでしょうか。無理やりやらされる勉強がその原因でしょうか。今の日本の教育システムは多くの子供たちのこうした好奇心を削いでいくような形で運営されてはいないでしょうか。だとしたら、せめて学校以外の場所で、好奇心を発揮して、いろいろなことを学べるようにしたいものです。

しばらくコラムをお休みしてました

 しばらくコラムをお休みしてました。自己免疫疾患で左目の具合が悪く、現在も治療中です。 パソコンの画面を見る時間も結構長いので、目が悪いとつらいですね。 対処療法しかないのですが、治療薬というのは副作用のあるものも多いので、なかなか難しいものですね。科学には、プラス面とマイナス面があるのですが、その利益と損失のバランスを考えるのが、とても大切なのだと思います。バイオテクノロジーの進展により、遺伝子治療も可能になりつつあります。再生医療にも注目が集まり、その進歩に期待が集まります。 そのときも、やはり私たちの倫理観が問題になるのだと思います。学校の理科の授業ではなかなかそうした問題を取り扱う時間がないのですが、ぜひ取り上げてもらいたい問題だと思います。

定期テスト対策はどうすればいいか

 毎日暑い日が続きますが、みなさん体調はいかがですか。 そろそろ今月末から来月初めにかけて、どの中学校でも定期テストが行われると思います。 そこで、定期テストにどう立ち向かうかを考えましょう。 まず、数学・英語は毎日やりましょう。試験範囲のところをいくつかの塊りに区切ってみてください。 3年生の英語なら、受動態や現在完了あたりが範囲に入ってくるでしょう。まず、文法の決まりを教科書の例文を何度も読み、頭に叩き込みましょう。そのとき、「受動態とは何か」「現在完了とは何か」をしっかり理解することです。そして、次に教科書の本文を繰り返し読んだり、書いたりして覚えることです。 私も昔、教科担当の英語の先生から夏休み中に教科書1冊まるまる暗記しなさいと言われ、その通り実行したら、それ以降英語で苦労することはありませんでした。今でも、翻訳の仕事を時々やりますが、それができるのも当時の先生のおかげだと感謝しています。 さて、数学はどうするか。数学は3年生だと「平方根」「二次方程式」あたりが範囲でしょうか。数学も基本は教科書です。教科書の例題が理解できることが出発点です。それをきちんとやっておかないと、問題集やワークをいくらやってもできるようにはなりません。「基礎・基本」はとても大切なのです。自分ですべての例題が解ければ、次に進めますね。 自分でやってみて、わからなければだれかに聞いてください。学校の先生でもいいですし、塾の先生でも、とにかく聞ける人に聞いてわかるようにしてください。基礎ができれば、後は問題集やワークを解いていくことです。そのとき、最初にやってできた問題には〇をつけておくといいですね。一回できれば、もうそれをやる必要はありません。間違えたところだけ、もう一度やればいいのです。 理科・社会もまずは教科書をよく読んでください。教科書に太字で書かれているところは、他のところよりも大切なので、太字になっているわけです。そこは必ず覚えてねと教科書を作った人はみなさんにメッセージを送っているのです。歴史の年号や理科の化学反応式は見ただけでは覚えられない人は、繰り返し書いて覚えましょう。理科の実験や観察は何のためにそれをやるのかという目的をしっかりと理解することが大切です。そして、どうやるのかという方法・段取りを理解して、最後にどのような結果・結論になったのかを確認すること...

科学的なものの見方を身に付けよう

 「理科離れ」などと言われ、理科が嫌いな中・高校生が多いと言われて、様々な対策が取られたのがしばらく前の話でした。大人はどうなのでしょうね。科学的なものの見方ができる大人も少ないように思いますが、どうでしょうね。  そういえば、最近「うがい薬」がコロナウイルスによる重症化を防ぐとか言う与太話を信じて、うがい薬を多くの人が買いに行ってしまったために、うがい薬がドラッグストアからなくなってしまいました。  わずか40例ぐらいのデータで、あたかも大発見をしたかのように言う人もどうかと思いますね。  科学的なものの見方をするのはとても大切なことです。これからの社会を生き抜くために必須の力かもしれません。

生物は共通性と多様性がカギ

今回改訂された小学校学習指導要領解説の理科には、ポイントの一つである「見方・考え方」について次のように整理されています。 問題解決の過程において,自然の事物・現象をどのような視点で捉えるかという「見方」については,理科を構成する領域ごとの特徴から整理を行った。 自然の事物・現象を,「エネルギー」を柱とする領域では,主として 量的・関係的な視点で捉える ことが,「粒子」を柱とする領域では,主として 質的・実体的な視点 で捉えることが,「生命」を柱とする領域では,主として 共通性・多様性の視点で捉える ことが,「地球」を柱とする領域では,主として 時間的・空間的な視点 で捉えることが,それぞれの領域における特徴的な視点として整理することができる。(下線は筆者による) たとえば、「生命」の領域では、「共通性」に着目すると、生物の共通点は何かということになります。すると、すぐに思い浮かぶのは「生物が細胞からできている」ことです。その他にも、自分で活動に必要な「代謝」という活動や、環境からの刺激に応えること、自分の子孫を残すことがあります。 こうした共通点は、多種多様な生物すべてに当てはまるものです。したがって、「共通性」という窓口から見ることで、「生物」をきちんと整理することが可能になるわけです。このような考え方は、ものごとを考えていく方法論の一つとして大切なものです。 だから、それを小学校からやろうというわけで、やっとそのあたりに力を入れようというのが、今回の学習指導要領を改訂する大きなねらいなのです。 それが わかると学び方というのも非常にわかりやすくなりますね。

eラーニングの活用

ここでも度々話題にしている「すらら」教材の話です。 「 ICT 教育ニュース」 7 月 31 日のニュースに次の話題が紹介されていました。 「すららネットは 30 日、同社の海外小学生向け算数 e- ラーニング「 Surala Ninja! 」の海外展開事業が、経済産業省の「未来の教室」海外展開支援等事業の実証事業に採択されたと発表した。   「 Surala Ninja! 」は、対話式 ICT 教材「すらら」の海外版として、小学生向けに開発された、アニメーションを通じて加減乗除の四則計算を楽しく学べる e ラーニングシステム。 (以下省略)」 海外、特にこれから発展していこうという国にとっては、教育は死活問題です。教育がうまくいかなければ、国の発展は望めません。そのようなところでeラーニングとして活用されるには、この教材はうってつけでしょう。そのような教材を個別指導塾よりも安く受けられるのが当塾「学習空間ココルーム」です。 関心のある保護者の方は、今すぐご連絡ください。担当者より丁寧に説明させていただきます。

「学ぶことは面白いか ?」 理数編

「数学や理科のない 世界 に行きたい」と思っている人もいるでしょう。今回は「数学」や「理科」の面白さについて考えてみます。 (サイエンス・ナビゲーター 桜井  進さんの『雪月花の数学』 ( 祥伝社 ) を参考にしました 。) 1 「ダ・ヴィンチ・コード」にも登場する黄金比の数式       ほとんどの人が知っている「ミロのヴィー ナス」 像の「頭の先からへそまで」と「へそからつま先」までの長さは「5対8」です。つまり、「1対1.6」。 この比率を黄金比と言います。 映画「ダ・ヴィンチ・コード」の中で、主人公ロバート・ラングドン教授が「1.618」という数字を板書して、学生たちに黄金比を説明するシーンを覚えていますか。 「そう!」ラングドンは言った。「いい質問だ」スライドをもう一枚映す。黄ばんだ羊皮紙に、レオナルド・ダ・ヴィンチによる名高い男性裸体画が描かれている。・・・ 「ダ・ヴィンチは人体の神聖な構造をだれよりもよく理解していた。実際に死体を掘り出して、骨格を正確に計測したこともある。人体を形作るさまざまな部分の関係がつねに黄金比を示すことを、はじめて実証した人間なんだよ。」教室内の全員が半信半疑の面持ちを見せた。 ( 『ダ・ヴィンチ・コード』越前敏弥・訳 ) このとき、ラングドン教授は黄金比を導き出す一つの数列を紹介するのです。 それが、「 フィボナッチ数列」と呼ばれる数列です。 「1」 から始めて、次に「1」を置く。 「1」 と「1」をたして、「2」。 「1」 と「2」をたして、「3」。 「2」 と「3」で「5」。 「3」 と「5」で「8」。・・・・ と、隣り合う 2 項の和が次の項の値と等しくなる数列が「フィボナッチ数列」です。 1,1,2,3,5,8,13,21,34,55,89,144 ・・・ 面白いのはここからです。 この数字を半径とする円の四分の一の円を順につなげていくと、どのような形になるのでしょうか。 実はらせんになります。  自然界には「らせん」の形をしたものがあふれています。  たとえば、アサガオのつる、 DNA 、銀河系・・・・など、実にいろいろなところに 「らせん」が存在するのです。 古代...