投稿

8月, 2020の投稿を表示しています

定期テスト対策はどうすればいいか

 毎日暑い日が続きますが、みなさん体調はいかがですか。 そろそろ今月末から来月初めにかけて、どの中学校でも定期テストが行われると思います。 そこで、定期テストにどう立ち向かうかを考えましょう。 まず、数学・英語は毎日やりましょう。試験範囲のところをいくつかの塊りに区切ってみてください。 3年生の英語なら、受動態や現在完了あたりが範囲に入ってくるでしょう。まず、文法の決まりを教科書の例文を何度も読み、頭に叩き込みましょう。そのとき、「受動態とは何か」「現在完了とは何か」をしっかり理解することです。そして、次に教科書の本文を繰り返し読んだり、書いたりして覚えることです。 私も昔、教科担当の英語の先生から夏休み中に教科書1冊まるまる暗記しなさいと言われ、その通り実行したら、それ以降英語で苦労することはありませんでした。今でも、翻訳の仕事を時々やりますが、それができるのも当時の先生のおかげだと感謝しています。 さて、数学はどうするか。数学は3年生だと「平方根」「二次方程式」あたりが範囲でしょうか。数学も基本は教科書です。教科書の例題が理解できることが出発点です。それをきちんとやっておかないと、問題集やワークをいくらやってもできるようにはなりません。「基礎・基本」はとても大切なのです。自分ですべての例題が解ければ、次に進めますね。 自分でやってみて、わからなければだれかに聞いてください。学校の先生でもいいですし、塾の先生でも、とにかく聞ける人に聞いてわかるようにしてください。基礎ができれば、後は問題集やワークを解いていくことです。そのとき、最初にやってできた問題には〇をつけておくといいですね。一回できれば、もうそれをやる必要はありません。間違えたところだけ、もう一度やればいいのです。 理科・社会もまずは教科書をよく読んでください。教科書に太字で書かれているところは、他のところよりも大切なので、太字になっているわけです。そこは必ず覚えてねと教科書を作った人はみなさんにメッセージを送っているのです。歴史の年号や理科の化学反応式は見ただけでは覚えられない人は、繰り返し書いて覚えましょう。理科の実験や観察は何のためにそれをやるのかという目的をしっかりと理解することが大切です。そして、どうやるのかという方法・段取りを理解して、最後にどのような結果・結論になったのかを確認することです。も

科学的なものの見方を身に付けよう

 「理科離れ」などと言われ、理科が嫌いな中・高校生が多いと言われて、様々な対策が取られたのがしばらく前の話でした。大人はどうなのでしょうね。科学的なものの見方ができる大人も少ないように思いますが、どうでしょうね。  そういえば、最近「うがい薬」がコロナウイルスによる重症化を防ぐとか言う与太話を信じて、うがい薬を多くの人が買いに行ってしまったために、うがい薬がドラッグストアからなくなってしまいました。  わずか40例ぐらいのデータで、あたかも大発見をしたかのように言う人もどうかと思いますね。  科学的なものの見方をするのはとても大切なことです。これからの社会を生き抜くために必須の力かもしれません。

生物は共通性と多様性がカギ

今回改訂された小学校学習指導要領解説の理科には、ポイントの一つである「見方・考え方」について次のように整理されています。 問題解決の過程において,自然の事物・現象をどのような視点で捉えるかという「見方」については,理科を構成する領域ごとの特徴から整理を行った。 自然の事物・現象を,「エネルギー」を柱とする領域では,主として 量的・関係的な視点で捉える ことが,「粒子」を柱とする領域では,主として 質的・実体的な視点 で捉えることが,「生命」を柱とする領域では,主として 共通性・多様性の視点で捉える ことが,「地球」を柱とする領域では,主として 時間的・空間的な視点 で捉えることが,それぞれの領域における特徴的な視点として整理することができる。(下線は筆者による) たとえば、「生命」の領域では、「共通性」に着目すると、生物の共通点は何かということになります。すると、すぐに思い浮かぶのは「生物が細胞からできている」ことです。その他にも、自分で活動に必要な「代謝」という活動や、環境からの刺激に応えること、自分の子孫を残すことがあります。 こうした共通点は、多種多様な生物すべてに当てはまるものです。したがって、「共通性」という窓口から見ることで、「生物」をきちんと整理することが可能になるわけです。このような考え方は、ものごとを考えていく方法論の一つとして大切なものです。 だから、それを小学校からやろうというわけで、やっとそのあたりに力を入れようというのが、今回の学習指導要領を改訂する大きなねらいなのです。 それが わかると学び方というのも非常にわかりやすくなりますね。