生物は共通性と多様性がカギ



今回改訂された小学校学習指導要領解説の理科には、ポイントの一つである「見方・考え方」について次のように整理されています。

問題解決の過程において,自然の事物・現象をどのような視点で捉えるかという「見方」については,理科を構成する領域ごとの特徴から整理を行った。
自然の事物・現象を,「エネルギー」を柱とする領域では,主として量的・関係的な視点で捉えることが,「粒子」を柱とする領域では,主として質的・実体的な視点で捉えることが,「生命」を柱とする領域では,主として共通性・多様性の視点で捉えることが,「地球」を柱とする領域では,主として時間的・空間的な視点で捉えることが,それぞれの領域における特徴的な視点として整理することができる。(下線は筆者による)

たとえば、「生命」の領域では、「共通性」に着目すると、生物の共通点は何かということになります。すると、すぐに思い浮かぶのは「生物が細胞からできている」ことです。その他にも、自分で活動に必要な「代謝」という活動や、環境からの刺激に応えること、自分の子孫を残すことがあります。
こうした共通点は、多種多様な生物すべてに当てはまるものです。したがって、「共通性」という窓口から見ることで、「生物」をきちんと整理することが可能になるわけです。このような考え方は、ものごとを考えていく方法論の一つとして大切なものです。
だから、それを小学校からやろうというわけで、やっとそのあたりに力を入れようというのが、今回の学習指導要領を改訂する大きなねらいなのです。
それがわかると学び方というのも非常にわかりやすくなりますね。



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