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算数と数学の違いは何でしょうか?

  算数は生活の身近なところから、身の回りにあるものから、正の整数、分数、小数などの計算やものの面積や体積などを求めることが学習の題材となっています。一番の基本はたし算、ひき算、かけ算、わり算の計算になるでしょう。特に後の学年に影響が大きいのが 2 年生で学ぶ「かけ算九九」になります。これは何としてもすぐに答えが出るようにしておきたいものです。ここで、躓くと後で厄介なことになります。小数や分数もそうですね。分数のわり算は分母と分子をひっくり返し、かけ算にすればいいと機械的に覚えるよりも、一度なぜそうなるのかを納得することが必要になります。 数学は扱う整数も負の整数が入り、さらに正の数と負の数と一挙にその範囲が広くなります。また具体的な数ばかりを扱うのではなく、数を文字に置き換えて、式を考えていくということになり、抽象性が増すことになります。これ以降、抽象的な論理による思考法が求められることになります。言わば、小学校の算数では目に見えるものだけを相手にしていたのですが、中学の数学ではそこに「論理的思考」について、ぐっと抽象性のレベルが上がるということですね。 「なぜ数学を学ばなければいけないのか」という質問が子どもたちから出てきますが、それは「論理」という抽象的な思考の訓練をするためだと言えるでしょう。これは将来大人になってから、生きていく上でとても大切なものです。