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学びのスタイル

 人それぞれ顔が異なるように、得意な学び方も違うはずです。それをこれまでの学校教育ではすべて一律でやってきました。なぜならそのほうが効率がよいからです。 ところが、これまでの決められた仕事をきちんとこなす労働者が求められていた時代は終わりました。「創造性」が必要と言われてもなかなか変われないのが学校です。いつまでも暗記中心の学習ばかりやっていても仕方ないのです。 そんなところは学習塾に任せておけばよいのです。 学校は協働する学びや探究する学びをどんどん展開してほしいものです。協働する学びは学校の最もよいところではないでしょうか。そんな学びを期待します。 定型的なドリルなどは学習塾に任せてください。効率よくやりますよ。

本気が成果を生み出す

 日頃から、やらなければいけないと思いつつ、できないのが人の世の常です。でも、受験に関しては、その成否を分けるのは、やはり「本気」で取り組むかどうかということですね。  本気で取り組むことできる生徒は受験勉強の後半に伸びてくるのです。それがいつまでたっても本気になれない子はそれなりの成果しか挙げることができません。  そうなるとやはり「集中力」ですね。短時間でも集中できること、これが一番大切です。  幼少時から本に親しむというのも「集中力」養成の大きなカギのような気がします。  そのことはまた、読解力向上という副産物までもたらしてくれるからありがたいことです。  本を読もう、もっともっと読もうです。

中学1,2年生の学びをどうするか

 中学校の3年間はあっという間に過ぎてしまう3年間ですね。 私もかつて中学校で学級担任をしていたときに、2年生あたりから計画的に学んでいればもっと成績を伸ばすことができたのにと思う生徒がたくさんいました。特に、英語や数学という積み上げ方式の学科においては、3年生になって急にあわててやっても、なかなか伸びないですね。 普段から授業の内容がきちんと理解できている人はいいですが、そうでない人は、よくわからなくなったところから、もう一度始めないと先に進めなくなってしまうのですね。 そんな人のためにとても役立つのが対話型アニメーション教材「すらら」です。これは何よりも自分のペースで進められるところが長所ですね。学校だと、集団ですから、個別指導といっても限界があります。その点、「すらら」はまさに自分にあったやり方で、ゆっくりと学べるわけです。 「百聞は一見に如かず」とよく言います。 ぜひ、興味のある方は、一度ご連絡ください。メールまたは電話でお問い合わせください。

発達障害と学校の学び

 通常学級に在籍する児童の6.5%が何らかの発達障害を抱えているという調査結果が出てしばらく経ちます。私もときどき小学校を訪問させていただくことがありますが、実感としてこの数字は年々高くなってきているように思います。  以前にこのコラムでも書きましたが、学びのペースというものは、人それぞれです。しかし、集団で学ぶ現在の学校というシステムではどうにも個への対応には限界があります。  したがって、小学校で担任の先生が宿題を出すときには、全員に同じ内容のものを与えるのですから、当然その日のうちには終わらない子どももいて当たり前です。その終わらない子へどう指導するかと言えば、具体的には何もないに等しいのが現状です。  先日、ICT教育(パソコンやネットを利用した教育)に関するアメリカの小・中学校での実践事例が掲載された論文を読んだのですが、そこではたとえば、作文やレポートのような課題に対して、生徒がやってきたものに先生が個別に指導する内容を動画に記録して、それを生徒は時間のあるときにWEBにアクセスして、視聴するということが報告されていました。  もう時代は確実に個別の指導なのです。同時に何人もの子どもに教室で指導するのとは異なり、あらかじめ作成した動画やコンテンツを自宅で視聴して、学ぶことができるという、いわゆる「ブレンディド・ラーニング」(Blended Learning 集団学習とeラーニングを組み合わせた学び)によって、個への対応が可能になるわけです。 当塾で利用している「すらら」教材もまさにそのような流れのなかにあるものです。 時代はそうした個別の学びを保障する学習形態を望んでいるのです。

認知科学の成果から多様な学び方が推奨されています

 学校での学びはもちろんですが、人が良く学べるためには「多様な選択肢」が必要です。 同じやり方を全員に当てはめようとするのは、富国強兵のスローガンのもとで、効率よく知識を詰め込んで先進国に追いつこうとする段階だけで通用するものです。 同様に学習塾選びでもこれからは多様な学び方を保障してくれる塾を選ぶ必要があります。 学校と同じように集団形式で、一律に学ばせようとするのは限界です。 そんな個に応じた学び方を保障してくれる塾の一つが、「学習空間cocoroom」です。 たとえば、毎回通塾するスタイル、月に何回か通塾して進めるスタイル、すべて自宅で学びメールやオンラインでサポートを受けるスタイルです。 あなたのお子様はどのタイプを選びますか。 ICTの進化によって、時代はここまで来たのです。 どうぞ、その利益を享受してください。 お問い合わせは、このホームページの「問い合わせ」か、直接お電話ください。 お待ちしております。

歴史を学ぶことは今を考えること

 社会の歴史学習は「暗記物」というイメージがありますが、本当はそうでもないのです。 学び方の一つに「関連付ける」という手法がありますが、歴史の流れをみていると、類比・対比で考えられることがたくさんあります。だからこそ、過去の歴史に学ぶことで、未来を予測したり、現在の問題を解決するヒントが得られることになります。 たとえば、古代史の朝鮮半島で白村江の戦いがありましたが、あのころも今と同じよう朝鮮半島をめぐって、日・中・韓の争いがあったわけです。1000年以上たっても同じような構図があるというのは驚きです。ここで、過去の歴史の知恵から何か学ぶことはできないのでしょうか。この間、テレビを見ていたら、ヤマザキマリさんという漫画家・文筆家が出演されていて、「ローマ帝国の歴史の中に、歴史で学べるすべてがある」と言われていましたが、まさに同じようなことだと思います。 このような視点で歴史を学んでいくと、単なる暗記物という範疇を超えて、楽しい学びができるものと思います。 一つ、参考になる本をご紹介します。 『歴史をする(Doing by History)』(新評論・2021)一読の価値は充分です。

学ぶとは能動的なもの

   ある本を紹介します。  それは「世界はひとつの教室」サルマン・カーン / ダイアモンド社 (1600 円+税 ) です。  著者のカーン氏は NPO 「カーンアカデミー」を立ち上げた人で、今や 4000 本以上のタイトルのビデオが月に 5400 万回以上も閲覧されるというオンライン教育サイトを主催しているのです。  この本には、次のような文章があります。  「知識を長いあいだ持続させるには、脳をこのように働かせるのが最もよいと思われます。そうであれば、最も効果的な教え方は、教科のなかの各テーマの「流れ」とか関連性、あるいは教科を超えた関連性みたいなものを強調することだと言えそうです。しかし残念ながら、標準的な教室モデルがやっているのは、その正反対です。愚の骨頂は、教科を無理やり分けていることです。私たちは教科の内容を勝手にそぎ落としています。あるいは隔離しています。確率の基礎がわかれば遺伝にも応用がきくというのに、遺伝は生物で教わり、確率は数学で教わります。・・・・・こうした分離は理解の妨げとなり、宇宙の本来の姿を見誤らせます。」 ( 同書 p.56-57)  また、次のようなくだりもあります。  「私のビデオを利用して授業のしかたを全面的に見直した先生もいます。・・・自分自身は講義をするのをやめ、貴重な授業時間を、通常なら宿題として与えられる「問題解決」にあてました。すると生徒は自宅でビデオを見ることができます。これはふたつの問題を同時に解決しました。すでに見たように、生徒によって学習スピードはちがいます。集中力がつづくのは 15 分が限界です。能動的学習は受動的学習よりも長持ちする神経経路をつくります。それなのに、教室での受動的学習、すなわちクラス全員が静かに腰かけたままも 50 分から 1 時間のあいだに同じペースで情報を吸収しなければならない学習法が、いまだに主流です。その結果、講師がいかにすぐれていようと、ほとんどの生徒がついていけないか、退屈するかのどちらかです。」 ( 同書 p.118-119)  これまでの学校で行われてきた学びに対する反省があります。  「一人一人の学ぶスピードを無視した一斉授業の理不尽さ」「先生が一人で頑張る授業よりも子どもが頑張る授業への転換の大切さ」  「学びの本質を無視した教...