評価の問題
そろそろ県内の中学校は中間テストの時期かと思います。テストは本来は学習の状況を把握して、目標が達成できていなければ、そこで補充するなり、なんらかの手立てをするために行うものです。学校で行われている大多数のテストは、学習の成果を測る「総括的評価」として行われています。実は、学習後に学習者の状況をすぐに本人や指導者にフィードバックして、学習を修正していく「形成的評価」のほうが重要です。まだ形成的評価は学習の途上で行われているので、その後の修正が可能です。でも、総括的評価だと、多くの場合は修正がききません。その意味で、形成的評価が重要なので、学んだら、小テストのようなもので、本当に学べたのかを随時チェックしていくほうが、目標を達成できる可能性が高くなります。 そうしたことを考えると、中学生のみなさんにも、その日に学んだことはその日のうちに「振り返る」ことが学習にとって効果的なことがわかります。その日のうちは、無理でも週末の1時間ぐらいを使って、その週に学んだことをもう一度振り返ってみる、具体的には、小テストのようなものをやってみることで、自分がきちんと理解できたかが確認できます。これが自分でできる人は、塾に行かなくても、ある程度の成績は取れると思います。自分でできない人は、塾に週2日ぐらい通って、方向付けをしてもらうことが大切です。 まあ、学校時代の成績など、社会に出れば全然関係ないですが。でも、いまだに日本社会は学歴を問題にする、ある意味「遅れた社会」ですから、それなりに成績は確保したほうがいいのです。